ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
ソーシャルベンチャーのスケールにおいてブランドエクイティはどう活用できるか? |
エシカルファッションにおけるエコシステム・マーケティングの可能性 |
布田 尚大 |
発行 : 2016年10月12日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本発表ではソーシャルベンチャーのスケールを実現しうるブランドエクイティを活用したマーケティング戦略のフレームワークを仮説提示する。そのために,従来のソーシャルベンチャー研究の多くが政府・私企業では是正不能な市場の失敗を社会的企業が解決する,というプレーヤー個別の内部資源に基づく説明モデルに依拠することで有効なフレームワークを提示できていない事を示し,その前提を覆すマルコ・イアンシティとロイ・レビーンのテクノロジー業界での議論を発端とする,企業内外をシームレスに接続したネットワークと捉えるビジネス・エコシステムのアイディアを導入する。その上で,ソーシャルベンチャー関連の各プレーヤーにおいてはエコシステムの維持・拡張に従来の議論で示されるプラットフォームではなくブランドエクイティ(特にその構成要素の一つであるブランド連想)が有効なことを示す。次に筆者自身が関わるアパレル産業内のエシカルファッションのポジショニングの問題点を指摘し,所属するエシカルファッションブランドのインヒールズ,他ブランド代表,業界インフルエンサーのインタビューを通し、フレームワークの可能性と現状の課題を指摘する。 |
キーワード : ソーシャルベンチャー エコシステム ブランドエクイティ エシカルファッション アパレル |
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