ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
「ロケーションツーリズムがもたらす真の恩恵とは何か~フィルムコミッションの視点より~」 |
鈴木 萌水 東京工科大学 メディア学部 |
小谷 恵子 東京工科大学 メディア学部 演習講師 |
森川 美幸 東京工科大学 メディア学部 専任講師 |
発行 : 2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 映画やテレビドラマの舞台となった地域や撮影地を訪ねる旅のことをロケーションツーリズムという。ロケーションツーリズムは観光客誘致や地域活性の契機として,全国各地の自治体で大きな期待を集めている。多くの地域ではフィルムコミッションと呼ばれる組織を設置し,映像作品の製作側と協働して観光誘致や地域振興に努めている。 しかし一般的に,映画やドラマが終了してしまうと観光客数も下降の一途を辿り,ロケーションツーリズムの効果を持続させるのは困難だという。継続的な観光客誘致のために,フィルムコミッションは何か対策を取っているのであろうか。または,そもそも長期的な成功は期待していないのであろうか。 本研究では事前調査として,全国24カ所のフィルムコミッション担当者24名に,組織の目的や成果についてのアンケート調査を行った。その結果,殆どの担当者が,県外だけでなく県内の人にも地元の良さを認識してもらうことがコミッションの成功だと考えていることが明らかになった。さらに,アンケート回答者の中から5名に半構造化インタビューを実施した結果,観光客よりも撮影隊への丁寧な対応を最重要視していることが判明した。 |
キーワード : ロケーションツーリズム 観光マーケティング 地域活性化 フィルムコミッション |
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