ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
知識集約型チームがいかに組織吸収能力を高めるのか |
ゲートキーパーと結合能力の複合影響 |
YU XIANG 一橋大学 大学院経営管理研究科 |
鷲田祐一 一橋大学 経営管理研究科 |
発行 : 2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 今多くの企業が研究開発チームといった知識集約型チームに頼ってイノベーション活動や多角化活動を行っている。このような知識集約型チームにとって組織吸収能力が不可欠とされている。だが,少ない人数と権限,大きなストレスなどの原因で,組織吸収能力を高めることは,知識集約型チームにとって極めて困難な作業である。この数十年,組織吸収能力に関する研究が大きく注目されているものの,チームレベルに注目し,チームがいかに組織吸収能力を構築するのかに関する知見が極めて稀である。そこで,企業や部門レベルを注目する今までの先行研究をレビューした結果,七つの要因があげ,その中にチームレベルで操作できるのはゲートキーパーと結合能力という二つの要因だと判明した。そして二つのケーススタディを行った結果,この二つの要因は独立のではなく,複合的に組織吸収能力に影響を与える。またトップからのサポートと産業の水平分業の程度もチームの組織吸収能力に影響する。今後質的比較分析を使い各国の知識集約型チームが組織吸収能力を構築する様々なルートを明らかにする予定である。 |
キーワード : ゲートキーパー 組織吸収能力 結合能力 知識集約的チーム |
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