ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
大学発ベンチャーにおけるエフェクチュエーションに関する一考察 |
酒井 浩一 株式会社里灯都 代表取締役 |
増田 靖 光産業創成大学院大学 教授 |
発行 : 2018年10月08日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 近年,地方創生の観点から大学発ベンチャーが注目を浴びている。静岡県浜松市には光産業創成大学院大学という光技術に特化した事業化大学院が存在し,多くのベンチャー企業が巣立っている。筆頭筆者は,光産業創成大学院大学に在学し大学発ベンチャーとして事業を行いながら,大学の博士研究者としても活動を行っている。セルフエスノグラフィーの手法を用いて起業後の行動様式を記述し、エフェクチュエーションの概念を用いて分析した。 エフェクチュエーションとは、1.手の中の鳥(birds in hand)」の原則,2.許容可能な損失(Affordable Loss)の原則,3.クレイジーキルト(Crazy-Quilt)の原則,4.レモネード(Lemonade)の原則,5.飛行機の中のパイロット(Pilot-in-the-plane)の5つの原則で知られる熟達した企業家の行動論理である。 分析の結果,起業したての未熟な起業家の行動においても,エフェクチュエーション的行動論理が見いだされ,それが企業実践において有効的であることが示唆された。 |
キーワード : エフェクチュエーション 大学発ベンチャー セルフエスノグラフィー 起業 |
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