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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
価値共創マーケティング実践に向けた企業システムについての考察 |
顧客の生活世界の事例から |
清野 聡 岡山理科大学 経営学部経営学科 教授 |
発行:2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 近年サービス概念に基づいたマーケティングの研究が盛んに行われており,理論から実証まで研究が進展している。実践に向けてはOjasalo and Ojasalo(2015)などが,製品中心のビジネスモデルキャンバスへのサービス概念の適用を試みている。しかしながら,企業へのインタビューなど企業側から構築されたものであり,本来顧客の生活世界から,サービスの視点を入れてビジネスモデルを構築すべきである。本研究は,事例から顧客の生活世界を描き,そこからビジネスモデルに対してインプリケーションを得ることを目的とする。安城市の小型電気自動車の実証実験を事例として取り上げ,ユーザー調査を実施した。その結果,積極的に使用しているユーザーに,実利的な価値に留まらず,上位の価値観を強く持ち,その実現のために利用している事例が見られた。そこまで領域を拡大し、顧客の生活世界をより顧客が望むものにするためには, Ojasalo and Ojasalo(2015)での研究結果に対して,実現するための顧客理解,新たな共創の意思決定とケイパビリティの拡大を継続的に実現できる仕組みをビジネスモデルとしてより強調して組み込む必要性をインプリケーションとして得た。 |
謝辞 : |
キーワード : 価値共創 顧客の生活世界 ビジネスモデルキャンバス サービスロジック カスタマードミナントロジック |
ページ : pp.38-40 |
ファイルサイズ : 299KB |
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