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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
自伝的記憶が ブランドの長期育成に与える影響 |
消費者インタビューによる探索的研究 |
細谷 正人 早稲田大学 経営管理研究科 修士課程 |
発行:2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 多くの産業においてコモディティ化が進む中,独自性のあるブランド・エクイティ構築に対する期待が高まっている。日本では,企業ブランドの長期育成に成功する企業は多く存在するが, 商品ブランドの長期育成に課題を抱えている企業は多い。 本稿の目的は,企業がブランド・エクイティをより長期的に構築し,維持するために,消費者の自伝的記憶に働きかけブランドの長期育成を行うメカニズムを概念化することである。そのため,まずブランド認知とブランドイメージに影響する自伝的記憶についてブランド分野および記憶分野における先行研究を検討した。さらに,得られた知見を深化させるため,消費者9名を理論的にサンプリングし探索的なインタビュー調査を実施した。 以上の内容に基づき,本稿では,自伝的記憶とブランドの長期育成に関する概念モデルを提示する。モデルにおいて,自伝的記憶は概括的・情緒的・空間的の3つの記憶要素から構成される。それらの各要素は,製品力の知覚と情報探索活動にそれぞれ正負の影響を与え,ブランド知識を向上させる。さらに,それらが長期的なブランド・エクイティの構築をうながす。最後に,本研究の理論的・実践的示唆を議論する。 |
謝辞 : |
キーワード : 自伝的記憶 ブランドの長寿化 ブランド認知 ブランドイメージ ブランド・エクイティ |
ページ : pp.206-222 |
ファイルサイズ : 2,038KB |
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