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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
外食産業における飲食店検索サイトを通じた消費者の分析 |
飲食店検索サイト「食べログ」に着目して |
島 浩二 後期博士課程 |
発行:2017年10月12日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 消費者は,検索サイト内における消費行動の形態によって,複数の群に分類され,検索サイトの有料会員の価格に対する意識が異なる。本研究では,この仮説に基づき,主たる消費行動である外食に焦点を当て,情報の非対称性,逆選択,それを解消するスクリーニングといった情報を軸とした,飲食店検索サイトと消費者との関係性を,購買プロセスの観点から整理した。そして,一次データ調査(アンケート)により,消費者が検索サイトを利用する消費行動を調査・分類し,同時に行った仮想的市場評価法(CVM)により,検索サイトが提供するサービスについて経済的評価を行うことによって,消費者の動向と価格への意識を明らかにする。 実証研究では,飲食店検索サイトにおける,利用者の消費行動から,「情報探索」,「評価投稿」,「購買決定」の3つの因子を抽出し,これらの3つの因子をもとに利用者を6つの群に分類することができた。そして,3つの因子を全て保有する「高関与型」の利用者は,有料会員に対し,一定の理解と支払意思があることが明らかになった。そのうえで,「評価投稿」の因子が,この有料会員の市場の鍵となることを示唆した。 |
謝辞 : |
キーワード : 検索サイト 情報の非対称性 逆選択とスクリーニング 購買プロセス CVM評価 |
ページ : pp.428-437 |
ファイルサイズ : 487KB |
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