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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
デジタル技術活用が生む新市場のターゲット戦略 |
企業に対する関心への着目 |
徳永 朗 ㈱博報堂 研究開発局 主席研究員 |
発行:2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 進化するデジタル技術で新たな価値を生む市場では新たなターゲット戦略が必要との問題意識の下,多様な産業で今後生じるそのような新市場の導入期に共通するターゲットとして,新たな価値を訴える文脈を創れる美点から,企業の経営や動向に関心を持つ層に着目した。自動運転車やスマートハウスなど自動車と家電・住設機器のカテゴリーに生まれる8つの市場を対象に,関心と購入・利用意向という態度を中心に,新市場への注力の理解が元々の市場にもたらす企業への検討意向や好意の喚起という効果も併せて評価軸とし,その「企業関心層」のターゲットとしての価値を調査で検証した。その結果,既存のカテゴリーへの関心を前提にそれに加味する考え方で企業への関心を織り込む方法は,ほとんどの新市場で有効だった。しかしカテゴリーへの関心に依存しないターゲットとしての可能性を示唆する市場は限られていた。既存市場の枠組みを無視した考え方は一般的には困難としたうえで,例外に当たるカーシェアと自動運転車に注目し,従来からの産業・市場とは距離のある知覚や,企業の関与が創り出す社会的事象との印象など,その考え方が検討可能な条件を抽出して対応を考察した。 |
謝辞 : |
キーワード : デジタル事業変革 ターゲット戦略 自動運転車 カーシェア |
ページ : pp.262-274 |
ファイルサイズ : 2,930KB |
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