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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
製品開発にデザインを活用することの有効性について |
- デザインの後退帰納法的価値と仮想経験価値 - |
小川 亮 嘉悦大学 博士課程 |
発行:2017年10月12日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 本研究は製品開発プロセスにおいてデザインを活用することの有効性を検証する。製品の意味探索を行うノンリニア型開発プロセスが普及するに従い,文章だけによるコンセプトテストよりも,デザインを活用することで製品の意味探索がしやすくなり,合理的なアイデア選択が行われることを仮説構築し,実証分析を行った。 デザインの有効性については解釈レベル理論を援用して2つの仮説を設定した。1つは後ろからゲームを読み解いて正しい回答を選択できる後退帰納法的価値と,改良案を創出できる仮想経験価値である。実証分析では実際のトイレットペーパーの開発で使用した提示物を用いて1500人のインターネット調査と97人の会場調査を行い,文字でコンセプトテストをする場合とデザインでコンセプトテストをする場合の差を検証した。その結果,後退帰納法的価値については,文字情報のみを用いて意思決定した場合とデザインを用いて意思決定した場合では,意思決定結果が異なることが確認された。仮想経験価値については,改善案の思いつきやすさに差があるかを検証したところ,文字情報だけを提示した場合に比べて,動画とプロトタイプを提示した場合に有意に差が見られた。 |
謝辞 : |
キーワード : 製品開発 デザイン思考 パッケージデザイン 開発プロセス コンセプトテスト |
ページ : pp.470-472 |
ファイルサイズ : 465KB |
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