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| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.15 |
| 公共組織によるバーチャルYouTuber活用戦略 |
| ― 静岡県立美術館「中村宏展」×儒烏風亭らでん事例の分析 ― |
| 青木 哲也 一橋大学 経営管理研究科 准教授 |
| 柳田 篤志 静岡県立美術館 企画総務課 主任 |
| 発行: |
| 分類:一般報告 |
| 掲載形態:フルペーパー |
| 要約 : 本研究は,静岡県立美術館「中村宏展」とバーチャルYouTuber(VTuber)儒烏風亭らでん氏の協働事例の分析を通して,公共組織のVTuber活用戦略を議論するものである。分析の結果,来館者の約34%がVTuberの発信を契機に来館していると推定された。VTuber経由の来館者は,アプローチが困難とされる県外(72.8%)・20〜30代(58.8%)・初回来館者(79.4%)の割合が高く,他経路経由の来館者と比較して宿泊率が2.4倍であるなど,飲食・観光を含む周辺地域での消費行動も活発であった。実際,会期中の来場者全体の域内直接消費額約7,000万円のうち,VTuber協働による増分来館者の消費額は全体の半分に相当する約3,600万円と推計された。 ただし,来館者の中心となる年代層(=文化的便益提供層)と,域内消費額が多かった年代層(=経済的便益提供層)は異なり,両者は一致しなかった。これは,公共組織のように,異なるステークホルダーの多様な目的が混在する組織においては,協働するVTuberの選定基準がステークホルダーごとに異なりうることを示唆するものである。 |
| 謝辞 : 本研究の遂行にあたり,静岡県立美術館には各種データの提供および,企画段階から開催まで参与観察の機会を頂戴し,多大なるご協力を賜りました。特に,同館の木下直之館長,川谷承子上席学芸員,貴家映子上席学芸員,カバー株式会社および儒烏風亭らでん氏とは貴重な意見交換の場を持つことが叶いました。ここに記して厚く感謝申し上げます。 |
| キーワード : 文化的便益 経済波及 インフルエンサー・マーケティング VTuber 事例研究 |
| ページ : pp. |
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