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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
生活者がインターネット広告利用状況の把握と利用する広告をコントロール可能なサービスの試作とその評価 |
情報の自己コントロール権に基づいて |
横山 誠 東京工科大学大学院 博士後期課程 |
進藤 美希 東京工科大学大学院 教授 |
上林 憲行 東京工科大学大学院 教授 |
発行:2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 広告主や媒体社は,個々の生活者に有用な広告を配信するため,生活者をプロファイリングして広告を配信している。しかし,プライバシー保護の観点から収集できる情報には限界があるため,生活者のコンテキストと広告の不適合による嫌悪感や,情報収集に対する不信感が生じ,広告ひいては広告主・媒体社の悪印象に繋がっている。現状,広告主・媒体社は自社の広告掲載実績から広告を改善しているが,個々の生活者のWeb利用状況までは考慮できていない。生活者も自らのWeb利用状況を把握して,広告の利用を主導していく術はない。一方,個人の情報を個人の元で管理・利用していく環境が,欧州や日本で整いつつある。そこで,個々の生活者が自らのインターネット広告利用状況を把握し,これを利用して広告の流入をコントロールできれば,生活者は有用な広告を利用でき,広告主や媒体社も個々の生活者に適切な広告を利用してもらえると考えた。これらをサービスとして提案・実装した。提案サービスについて広告業務に携わる実務家3名から意見を求めた結果,無駄なインプレッションが減り広告効果が高まることから,広告主・媒体社にとっても歓迎されるという回答が得られた。 |
謝辞 : |
キーワード : 生活者と広告の共存共栄 アドブロック コンテキスト |
ページ : pp.350-361 |
ファイルサイズ : 2,268KB |
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