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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
ブランドがもたらすロイヤルティー効果の実証研究 |
消費財32品とブランド農水産品(米,牛肉,水産品)に対するバイヤー評価の統計的検証 |
森 泰規 株式会社博報堂 BID局 コンサルタント |
発行:2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本稿では,「『ブランドが果たす効果』は『プレミアム効果』と『ロイヤルティー(いわゆるリピート購入)』である」(石井淳蔵他,2013),という通説を,いったん<理論仮説>として取扱い,特に後者の「ロイヤルティー」について,その実証を試みる。方法としては,2015-16年の間に一般新聞紙『日経MJ』に掲載されている調査報告記事(調査方法は約3週間程度,FAXで実施。百貨店,スーパーで当該担当商品の仕入れを担当しているバイヤー約250名程度を対象とし,凡そ50%程度の回答率。実施日経リサーチ社)をもとに再構成するものとした。また,解析は,一般的に使用されている表計算ソフトを用い,r:Correl 関数計算に拠る相関を示した。結果として,消費財32品目については,「ブランド力」評価と「リピート購入率評価」に統計的に有意な相関がみられた(r相関係数の平均0.87)。一方「米」「牛肉」「水産品」については,「米」以外にリピート購入率評価がみられず,むしろ逆の相関を示した(r値 牛肉0.27 水産品-0.44)。これらにより,「ロイヤルティー効果」は実証されたものと判断するが,ただし,その効果が該当しないカテゴリーの存在を示唆した。 |
謝辞 : |
キーワード : ブランドがもたらす効果 ロイヤルティー効果(リピート購入率) ブランド農水産品 |
ページ : pp.236-249 |
ファイルサイズ : 3,366KB |
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