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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
アーティストのアートマーケティングにおける基盤の検討 |
アーティストの価値形成への関与の可能性と課題 |
村上 暁子 京都府 商工労働観光部染織・工芸課 主査 |
発行:2024年12月17日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:要約 |
要約 : 芸術を扱うアートマーケティングは,多くの場合,作品とオーディエンスの間を繋ぎ,組織的に実行されている。しかし,通常のマーケティングと異なり,アート特有の状況から顧客志向よりアーティストの表現が尊重された上で実行されている。また,現代アートの関係者には,アートワールドにおけるアートビジネスにおいてマーケティングの成立は難しいとする共通の認識がある。近年,現代アートはビジネスシーンからも注目され,アーティストにとって新たな活躍の場が広がっている。アートワールドの外へと広がる新たな世界は,新進のアーティストにもチャンスをもたらすとともに,それまで他者に委ねられていた価値形成プロセスにアーティストが能動的関与を試みるチャンスでもある。アーティストのチャレンジ的なマーケティングへの可能性を探求するため,基盤となるアーティストの価値形成への関与について考察した。アート特有の価値形成のプロセスを明らかにし,同時に,経済活動に距離をとるアーティストの態度について考察したところ,アーティストがマーケティングを実行し,総合的なアーティスト活動を実現するための鍵はオーディエンスの存在であることが導びかれた。 |
謝辞 : |
キーワード : 現代アート 芸術的価値 市場的価値 アートビジネス オーディエンス |
ページ : p.274 |
ファイルサイズ : 156KB |
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