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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
地域ブランド資産-価値評価モデルを用いたプレイス・アタッチメント の規定因に関する研究 |
萩市の高校生を対象とした実証研究 |
松浦 拓人 萩市役所(山口県) 主任 |
発行:2024年12月17日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 菅野・若林(2008),和田ほか(2009)の提案する地域ブランド資産-価値評価モデルを援用し,会津若松市を対象とした長尾ほか(2019)の先行研究を参考に,同様の手法にて,萩市に通学する高校生を対象として,地域ブランド認識と愛着の関係性についてアンケート調査及び分析(n=595)を行った。加えて,本研究では調査対象地域内における地域差についても検討を行うため,出身小学校別の比較も行った。調査分析の結果から,①コミュニティがプレイス・アタッチメントに及ぼす影響について一定程度の一般性が存在すること,②「外部の視線」が地域ブランド認識および,地域への愛着に影響を及ぼすこと,③地域ブランド認識とプレイス・アタッチメントの関係には地域内外における地域差があることが明らかになった。また,先行研究のコミュニティが地域の愛着を高めるとの因果関係の間に「外部の視線」という概念を加えたことが本研究の発見事項である。加えて,地域の属性及び,地域での教育や取組みが,調査結果の地域差に影響しているものと示唆された。 |
謝辞 : 本稿は,山口大学経済学研究科修士課程の修士論文をまとめたものであり,在学中のみならず卒業後もご指導いただきました松田温郎先生(現:西南学院大学商学部教授)、同大学院の先生,アンケートにご協力いただいたみなさま,家族をはじめ,全ての関係者に深く感謝を申し上げます。 |
キーワード : 地域の愛着 地域ブランド認識 外部の視線 地域資産 地域教育 |
ページ : pp.70-76 |
ファイルサイズ : 1,012KB |
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