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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
AIの活用による場所の感覚の解析 |
燕三条にかかるテキストデータをもとにした感情分析 |
長尾 雅信 新潟大学 人文社会科学系 准教授 |
南雲 航 アクセンチュア株式会社 アナリスト |
八木 敏昭 新潟大学 工学部 産学官連携研究員 |
発行:2024年12月17日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:要約 |
要約 : 各地域の持続にむけた処方箋として,地域間ブランディングに注目が集まる。その精緻化に向け,センス・オブ・プレイス(場所の感覚,以下SOP)の探索と解析は主要な研究テーマのひとつである。特に人間の無意識領域のSOPは,プレイス・ブランディングにおけるブランドコンセプトやコピーの開発に援用されてきた。その解析は人為的な手法で行われていたが,昨今はAIを活用した解析が取り組まれつつある。そこで本研究では,人々が特定の場所について発する言葉をAIによって解析し,SOPの探索を試みた。データ源はX(旧Twitter)の投稿による。データの収集対象は燕三条(新潟県)である。同地は2008年から本格的にブランディングを行い,伝統と最先端の技術が共存した地域特性は世界的認知を得ている。分析はプルチックの感情の環に基づき,言語解析のLukeモデルを活用した。Xのデータ解析から燕三条というプレイスにかかる感情の変遷を把握した。また,特定イベントと感情の結びつきも解析された。本解析法の活用により各プレイスは集合的かつ動態的なSOPの変容プロセスを捉え,差異化の糸口を得るだろう。 |
謝辞 : 本研究はJSPS科研費JP22H03850の助成を受けて行われた。本研究の内容は,南雲航が新潟大学時代に長尾雅信と探究した研究をもとにしており,南雲航の現在の所属の見解ではない。 |
キーワード : センス・オブ・プレイス プレイス・ブランディング 自然言語処理モデル 感情の環 |
ページ : p.170 |
ファイルサイズ : 185KB |
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