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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
問われるまちづくりの主体 |
相互に踏み出す資源統合アクター |
宮脇 靖典 岡山理科大学 経営学部 教授 |
発行:2024年12月17日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:要約 |
要約 : 地域資源の有効活用をめぐる議論は,公私の論理が交錯する問題があり,到達点をなかなか見いだせない。その理由として,地域内外の多様な資源を活用する視点に加え,その主体となる地域内外の多様なステークホルダーを視野に入れた議論の余地が残されていることが挙げられる。この議論を進めるにあたって,市場で取引される資源,私的な資源および公的な資源が相互の利用可能性を高めることをめざして進行する資源統合が,有用な視点になると考えた。本研究は,地域資源の有効活用がみられるまちづくりの事例に注目し,地域内外のステークホルダーが各自の役割をどのように考え,またどのような相互作用がみられるのかについて,資源統合の視点から考察した。その結果,地域内外の資源統合アクターが,各自の役割範囲を固定的に考えないようにしていることとともに,3つの資源の利用可能性を相乗的に高めることによりまちづくりの主体になっていくことが明らかになった。 |
謝辞 : 本研究の執筆にあたっては,インタビューに応じていただいた東川町経済振興課の吉原敏晴課長,長祖慎司氏,立石純大氏,ならびに同町適疎推進課の窪田昭仁課長,ならびにヨシノリコーヒーの轡田芳範代表取締役,ならびに隈研吾都市建築設計事務所ヒガシカワオフィスの田口譽設計室長から,多大なご協力をいただいた.また,本研究の一部は,公益財団法人大林財団の研究助成を受けている.ここに記して,心より感謝申し上げたい. |
キーワード : 市場で取引される資源 私的な資源 公的な資源 |
ページ : p.132 |
ファイルサイズ : 174KB |
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