オーラルセッションの要旨・フルペーパー(報告概要)の閲覧・ダウンロードが可能です。 |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
産業機械メーカーのビジネスモデル変革手段としてのサービス起点マーケティング |
老舗機械エンジニアリング企業におけるビジネスモデル変革への挑戦 |
宗 陽一郎 株式会社神戸製鋼所 技術開発本部 部長 |
発行: |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : これまでのビジネスは,顧客ニーズをリサーチしモノまたはサービシィーズという形で再生産可能な価値に落とし込み,標的ユーザが存在する地域や業界を探索しながら販促し利益獲得をめざすことが中心であった。社会全体が一定の経済水準に到達した現代では,「企業主導」でモノまたはサービシィーズといった価値を生産供給するビジネスから,ユーザによるモノやサービシィーズの消費・使用時の体験やその支援を目的とした「ユーザ主導」のビジネスに,事業環境が大きく変化している。この変化に企業はマーケティング手法を見直し適応していく必要がある。 本稿では,機械エンジニアリング企業K社の産業機械アフターサービス事業を分析対象に,「サービス志向」と「価値共創」の2つのマーケティング手法・理論を融合する「遠近両用レンズ付き眼鏡」的な分析アプローチにて,産業機械メーカーでの「事業環境変化への適応方法」と「取るべきマーケティング手法」について考察した結果を報告する。 本結果から産業機械メーカーは顧客の価値創造活動支援を目的とする「サービス起点」のマーケティングを取り,「再帰型ものづくり」企業へとビジネスモデルを変革すべきである。 |
キーワード : 産業機械アフターサービス モノ志向マーケティング サービス志向マーケティング 価値共創マーケティング 再帰型ものづくり |
ページ : pp. |
>一覧