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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
情報の提供が消費者の商品選択行動に与える影響について分析 |
~消費者選好の変化に着目して |
島 浩二 |
発行:2016年10月12日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本研究の目的は,消費者の最も身近で日常的な経済行為である外食に焦点をあて,価格や品質といった情報の提供が,消費者の商品選択行動に与える影響について分析を行うものである。 まず,先行研究から,行動経済学における消費者選好の傾向として,損失回避性、極端性回避の心理を整理し,それらが消費者選好に影響を及ぼすフレーミング効果を確認した。 次に,実際に行われたミノルタカメラの実験をもとに,飲食店のメニューにおいて,2段階,より高価格・高品質の選択肢を付加した3段階の選択肢を設定し,アンケート調査を行った。その結果により,2段階の場合と3段階の場合の消費者の商品選択行動の変化を分析し,消費者選好にどのような影響を与えるのかを検証した。 アンケート調査の結果から,消費者は,2段階,3段階の価格・品質の選択肢があっても,消費者が得られる顧客価値の大きい商品を選択することが明らかになった。価格・品質の提示を2段階から3段階にすることにより,消費者選好が変化する「フレーミング効果」が現れ,これを受けて消費単価が上昇することが確認できた。 |
キーワード : 消費者選好 損失回避性 極端性回避 フレーミング効果 顧客価値 |
ページ : pp.439-448 |
ファイルサイズ : 693KB |
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