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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
日本酒の顧客経験と海外展開 |
日本と海外の比較に基づく考察 |
門村 祐助 早稲田大学大学院 経営管理研究課程 |
発行:2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 日本酒市場では,国内における消費量の減少と海外輸出量の増加という,相反する傾向が生じている。本稿では,3つの調査を通じて,国内と海外それぞれの顧客セグメントや顧客経験の特徴を比較し,共通点・相違点を考察する。 まず,消費者5名へのインタビュー調査から,日本における日本酒に対する好みやイメージについての仮説を立てる。次に,日本酒業界に精通した専門家へのインタビュー調査を行い,顧客セグメントや人気銘柄の変遷を俯瞰的に整理する。最後に,日米のランキングサイトや口コミサイトのデータを用い,人気銘柄や嗜好性の共通点と相違点を明らかにする。 分析の結果,日本と海外では特定名称酒の飲用理由や人気銘柄が異なることがわかった。日本ではネガティブな顧客経験に起因する顧客層の限定があり,海外では提供品質の問題があり,特定名称酒が白ワインの代替という飲用経験が中心であることが分かった。また,日本では味・うまみ・香りがバランスよく求められるが,海外ではより甘口が好まれ,うまみ・香りの評価は相対的に弱いという違いも発見された。 |
キーワード : 日本酒市場 インタビュー調査 ランキングデータ 口コミデータ 海外戦略 |
ページ : pp.118-125 |
ファイルサイズ : 712KB |
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