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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
プレイス・ブランディングと潜在的復興力の関係の探究 |
木村 慎之介 新潟大学大学院 自然科学研究科 修士課程 |
長尾 雅信 新潟大学 人文社会科学系 准教授 |
八木 敏昭 新潟大学 工学部 産官学連携研究員 |
発行:2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:要約 |
要約 : 近年,ソフトパワー向上による災害に強い地域社会の構築が課題となっている。そこで本研究ではプレイス・ブランディングの知見を援用し,これまで地域防災の文脈で論じられてきたソーシャル・キャピタル(SC)だけでなく,プレイス・アタッチメント(PA)および自然資産も含め,潜在的復興力を基準変数とする包括的なモデルを提示した。分析手法は,まず因子分析によって潜在的復興力の構成要素を特定し,次に共分散構造分析を用いて仮説モデルを検証した。その結果,SCとPAは潜在的復興力に直接的な影響を及ぼし,SCはPAを介して潜在的復興力に影響を与えるという間接的な効果も一部認められた。また,自然資産はSCおよびPAを醸成し,潜在的復興力を間接的に醸成することが示された。以上のことから,所与の自然資産を活用した人々の交流が,地域住民と地域空間の結びつきを育むことで総合的に潜在的復興力を醸成する可能性が示唆された。さらに市部・郡部の地域差を考慮した多母集団パス解析からは,一部のパスについてその影響力に地域差が存在することも示唆された。 |
謝辞 : 本研究は科学研究費助成事業(課題番号21K18788)の研究助成を受けて行われた。また、調査にご協力いただいたすべての方々に感謝申し上げたい。 |
キーワード : ソーシャル・キャピタル プレイス・アタッチメント 共分散構造分析 ソーシャル・マーケティング |
ページ : p.323 |
ファイルサイズ : 127KB |
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