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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
ネット型生命保険の普及阻害要因 |
知覚リスクと知覚ベネフィットの相互関係 |
狐塚 淳 早稲田大学大学院商学研究科 |
発行:2016年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 平成20年(2008)4月,日本初のネット専業の生命保険会社であるSBIアクサ生命保険株式会社が営業を開始した。同年5月には,ライフネット生命保険株式会社もネット生保業界に参入した。この2社の営業開始後,ネット型生命保険(ネット生保)は利便性と話題性で業績を伸ばしたが,近年は頭打ちの傾向にある。公益財団法人生命保険文化センターの調査では,インターネットで生命保険を契約したいという消費者は9.1%存在するが,新契約件数におけるネット専業生保2社の市場シェアは0.2%しかない。 本稿の目的は,知覚ベネフィットが高いと思われるネット生保の普及がなぜ進まないのかを考察することである。その普及阻害要因を明らかにするために,まず消費者対象のフォーカス・グループ・インタビューを実施した。その結果から,今後,生命保険のネット販売を拡大させるためには,知覚リスク以上の知覚ベネフィットを消費者に提供する必要があることを示す。さらに,消費者の関与や知識を高め,ネット生保の普及をうながすためのマーケティングのあり方に関する概念モデルを提示する。 |
キーワード : ネット生保 インターネット 知覚リスク 知覚ベネフィット 概念モデル |
ページ : pp.66-77 |
ファイルサイズ : 1,203KB |
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