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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
パッケージサイズが摂食抑制者の摂食に及ぼす影響 |
パッケージの摂食抑制効果に着目して |
河塚 悠 成蹊大学 経営学部 准教授 |
発行:2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:要約 |
要約 : 本研究の目的は,提供する食品のパッケージサイズが摂食抑制者の食品の消費(以下,摂食)にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることである。 消費者は少量の食品が入っている小さなパッケージが摂食の抑制に役立つと思っている。特に,摂食抑制者はよりその傾向が強く,摂食を抑制するためには多量の食品が入っている大きなパッケージから摂食することを避けるべきだとも考えている。しかし,摂食抑制者の摂食量は,同じ総量の食品を小さなパッケージから摂食する場合よりも大きなパッケージから摂食する場合のほうが小さくなり,彼らの摂食抑制には大きなパッケージのほうが役立つことが指摘されている。本研究は,なぜこのような現象が起きるのかを理解するために,実験室実験で収集したデータを用いて検証した。その結果,パッケージサイズは摂食抑制者が食べてもよいと考える摂食の許容量に影響を与えることで,実際の摂食量に影響を及ぼしていることが明らかになった。そして,大きなパッケージは小さなパッケージよりも摂食抑制者に許容量を小さく評価させることで,彼らの摂食量を小さくすることに寄与していることが示された。 |
キーワード : 食品 消費量 ダイエット 無意識 過食 |
ページ : p.103 |
ファイルサイズ : 109KB |
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