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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
「価値共創マーケティング」視座からのカスタムメイド産業機械事業の再考 |
― 老舗機械エンジニアリング企業におけるビジネスモデル変革への挑戦(第4報)― |
宗 陽一郎 ㈱神戸製鋼所 技術開発本部 専門部長 |
発行:2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : S-Dロジック及びSロジックの視点からの,サービスを基軸とした新しいマーケティングの理論的基盤の深耕が進められている。そうした中,マーケティングの新たな対象領域は顧客の消費プロセスにあるとし,その理論的体系化を目指したものに価値共創マーケティングがある(村松,2017)。そこで, この考え方を基に,K社カスタムメイド産業機械事業の再考(「価値共創マーケティング」理論的基盤の実ビジネスへの適用)を試みた。 それによれば,従来K社カスタムメイド産業機械事業は「モノ的価値」を提供する製造業(モノづくり)ビジネスと捉えられてきたが,「モノ的価値主体サービス」と「コト的価値主体サービス」の2つのサービスビジネスと捉えられることがわかった。 またK社が2017年から取組開始したサービスビジネスのDX活動(宗,2018a,2021,2022a)により炙り出された業務内容・業務プロセスは,価値共創マーケティングでの「顧客と企業間の価値創造活動」のための手段であることが確認された。 今後K社が2つのサービスビジネス(モノとコト)を融合した事業構造変革を実現する上で,「サービスエコシステム」の構築が重要になるとの仮説が導出された。 |
キーワード : S-Dロジック Sロジック 価値創造 DX サービスエコシステム |
ページ : pp.171-178 |
ファイルサイズ : 2,159KB |
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