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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
Yahoo!検索サジェスト「ジェンダー めんどくさい」が表象する多様性と協働性の境界 |
「自分らしさ」の陥穽 |
武本 隆行 東京福祉大学 社会福祉学部 特任准教授 |
発行:2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 日本における男女格差問題の解決が遅々として進まぬ現状について,具体的な行動に移ることを阻害する要因は何か。Yahoo!検索サジェストで「ジェンダー めんどくさい」と表示される現象に注目し,その要因を追究すべく20代有職女性8名に半構造化インタビューを実施(花王株式会社との共同研究)。見えてきたのが,自身と他者の価値観を融和する協働性が希薄化することで,地続きなはずの多様性と協働性に境界が設けられ「めんどくさい」風潮を助長する無関心・無関係・無理解が加速する日本社会の現状だ。底流するのは,本来多様な他者と接触しながら自身と社会の調和点を模索することで見えてくる「自分らしさ」を,「人それぞれ⇒人は人,自分は自分」と内向きに解釈する思考習慣ではないか。 |
キーワード : 男女格差問題 無関心 アイデンティティ コミュニケーション |
ページ : pp.68-76 |
ファイルサイズ : 1,709KB |
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