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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
QRコード決済利用者のプライバシー懸念に関する実証研究 |
楊 婕 北海道大学国際広報メディア・観光学院修士 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 現在,日本の経済産業省は,キャッシュレス決済比率を80%まで上昇させることを目指し,キャッシュレス決済の推進に取り組んでいる。その結果,去年全国のキャッシュレス決済比率は,32.5%に達した。一方,コード決済の普及率の伸びは,直近4年間で非常に緩やかである。つまり,世界各国と比べて日本は経済先進国であるが,キャッシュレス経済に関しては後進国といっても過言ではない。その中で,新しいモバイル決済の形としてのQRコード決済の普及は苦戦を強いられている。その理由の一つとして,個人情報管理に関する利用者の不安が挙げられている。しかし,利用者は個人情報の漏洩を懸念しながらもQRコード決済がもたらすメリットを享受するためにもその利用を続けている。これは「プライバシー・パラドックス」と呼ばれている。本研究では,このプライバシーパラドックス現象を解明すべく,QRコード決済利用者のプライバシー懸念に影響を与える要因について,定量調査を実施する。プライバシー・パラドックスの存在は,プライバシー懸念とプライバシー開示意図の間の矛盾によって示される。 |
謝辞 : 本稿の作成にあたり、終始適切なご助言と丁寧なご指導をして下さった張ジュヒョク先生に心より感謝しております。ご多忙にも関わらず、アンケート設計からデータ分析まで、貴重なご意見を頂きました。誠にありがとうございました。 |
キーワード : QRコード決済 IUIPC プライバシー計算理論 消費者利用意図 キャッシュレス社会 |
ページ : pp.237-244 |
ファイルサイズ : 564KB |
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