オーラルセッションの要旨・フルペーパー(報告概要)の閲覧・ダウンロードが可能です。 |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
バウンダリーメディアがイノベーション活動の資源動員に及ぼす影響 |
共感と共有を促進する媒介の役割 |
神谷 泰史 情報科学芸術大学院大学 博士後期課程 |
発行:2022年11月11日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 企業のイノベーション活動の初期フェーズにおいて,資源動員を行うことは困難である。資源動員のための創造的正当化プロセスにおいて,その集団内に存在する媒介がどのように資源動員に影響を与えているかは明らかになっていなかった。本研究では,イノベーション活動に介在するバウンダリーメディアに着目し,それらが資源動員に与える影響を調査するため,企業のイノベーション活動の実施経験者70名への質問紙調査と,そのうち9名への半構造化インタビューによるインタビュー調査を実施した。その結果,企業のイノベーション活動において,その活動の段階に応じた多様なバウンダリーメディアが存在した。さらに,イノベーション活動の初期フェーズにおいて,固有の理由を表現するバウンダリーメディアが組織の暗黙知の共有を促進し,具体的なアイデアを表現するバウンダリーメディアが組織の形式知の共有を促進することで潜在的支持者を獲得し,資源動員に成功している場合があることがわかった。 |
謝辞 : |
キーワード : イノベーションマネジメント SECIモデル バウンダリーオブジェクト 創造的正当化プロセス 価値共創 |
ページ : pp.319-325 |
ファイルサイズ : 741KB |
>一覧