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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
インターナルブランディングにおいて周縁的ストーリーが果たす役割 |
杉浦 愛 情報イノベーション事業部 |
小菅 竜介 立命館大学 大学院経営管理研究科 教授 |
安田 裕子 立命館大学 総合心理学部 教授 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : インターナルブランディング研究では,従来のトップダウンの視点に代わり,内部ステークホルダーによるブランド共創という視点が台頭しつつある。一方,そうしたアプローチには,部門ごとの異なる声が不協和を生じさせるリスクも指摘されている。本稿では,生産的な多声性を実現するプロセスをとらえるために,中小製造企業A社のケーススタディを行う。結果として見出されるのは,ストーリーを中心とする4つの段階,すなわち,(1)部門内探求によるストーリーの発見,(2)部門間でのストーリーの共有と再解釈,(3)互換性のあるブランド意味の構築,そして(4)各部門のブランド意味の内在化と語り手への転換である。以上のプロセスは,共創的インターナルブランディングにおけるストーリーと共有ストーリーテリングの有効性とともに,組織内の多様な周縁的ストーリーを汲み上げ,共有することの重要性を示唆する。実務に対しては,ファシリテーターが果たすべき役割が見出される。 |
謝辞 : 本研究は JSPS 科研費 JP19K01902の助成を受けたものです。 |
キーワード : ブランド共創 ブランド意味 ストーリーテリング 多声性 ファシリテーター |
ページ : pp.198-199 |
ファイルサイズ : 180KB |
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