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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
地域住民の階層意識と地域の人間関係に対する認知及び外国人に対する受容度の関係 |
宗 健 大東建託株式会社賃貸未来研究所長 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 人口減少が社会課題になっていることから,住民の階層意識や地域の人間関係に対する認知,外国人に対する受容度との関係を,全国の自治体を対象として約18万人から回答を得た住みここちランキングデータを使って検討した。 回答者個人単位の記述統計分析,居住自治体毎の記述統計分析,階層意識と外国人受容度に対するロジスティック分析の結果からは,自分が上流だと思うという回答者比率が10.2%,下流だと思うという回答者比率が36.0%と階層意識の分離が一定程度あることが分かった。外国人が自分の住んでいる地域に住むことに対する受容性も,ハイスキル外国人に対しては34.0%だが,単純労働外国人に対しては24.3%と差があることも分かった。 また,個々人の単位でみれば,階層意識と外国人受容度には相関があまりないが,個々人の集合体としての自治体毎で集計した数値では一定の相関があることが分かった。 もとより社会のなかで格差が拡大すること,階層意識が分離し固定化することは望ましいことではないが,本研究の分析結果は,自治体を一つの経営体として考えた時,外国人をどのように受入れていくか,多面的に検討する必要があることを示唆している。 |
キーワード : 階層意識 人間関係 外国人受容 ロジスティック回帰 |
ページ : pp.52-59 |
ファイルサイズ : 372KB |
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