オーラルセッションの要旨・フルペーパー(報告概要)の閲覧・ダウンロードが可能です。 |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
ゲイン・ロスフレームが特定保健用食品の購買意思決定に及ぼす影響 |
原 広司 横浜市立大学 国際商学部 准教授 |
佐藤 圭 甲南大学 経営学部 経営学科 講師 |
小林 哲 大阪公立大学 経営学研究科 教授 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 日本では生活習慣病予防が最重要課題であり, 特定保健用食品は経済活動を通じた健康増進政策の一つである。健康増進の観点では, 行動経済学・ナッジにおけるゲインフレームを用いることで健康活動を促進することが知られている。本研究はこの知見を特定保健用食品の説明文に応用し, ゲインフレームが購買意思決定に影響を与えるかどうかについて層別化RCTを用いて検証した。その結果, ロスフレームよりもゲインフレームの方がWTPを高めることが明らかになった。一方で, 購買意思決定に対する影響は確認されなかった。ゲインフレームは主観的価値を高めるものの, 購買促進に影響するかどうかはさらなる検証が必要である。健康増進と経済活動の二面性を持つ特定保健用食品では, 行動経済学・ナッジおよびマーケティングの知見を組み合わせた新しいアプローチが重要である。 |
謝辞 : 本研究はJSPS 科研費 20H01552の助成を受けたものである。 |
キーワード : トクホ 健康増進 ナッジ フレーミング 消費者行動 |
ページ : pp.119-120 |
ファイルサイズ : 208KB |
>一覧