オーラルセッション

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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 
生命保険業界における顧客とのコミュニケーションがスイッチング・バリアとロイヤルティに与える影響
北本 淳一
アフラック生命保険株式会社
原 泰史
神戸大学経営学研究科 准教授
池上 重輔
早稲田大学大学院経営管理研究科 教授
発行:2022年11月11日
分類:一般報告
掲載形態:フルペーパー
要約 :
本研究は,生命保険商品のうち保険料が比較的安価で加入障壁が低い医療保険に代表される第三分野商品に焦点をあて,顧客が別ブランドへ切り替える際に感じる経済的,社会的,心理的障壁(以下,スイッチング・バリア)に着目し,契約後の企業のアクションがこれら障壁に与える影響について分析を行った。分析の結果,企業のアクションに対する満足度が向上するとスイッチング・バリアが高まる,関係的・手続的スイッチング・バリアは,ロイヤルティを高めることが明らかになった。一方,保険リテラシーの高い群に限定して同様の調査を行ったところ,保障内容の説明に対する満足度が高まるとスイッチング・バリアが低くなるという全体とは異なる結果となった。また,非対面で加入した顧客は,保険会社との関係性が強まると継続意思が逓減することも明らかにした。これらは属性にあわせた適切な距離や対応が必要であることを示唆しており,コミュニケーション方法による他社との差別化の可能性を見出した。
キーワード : スイッチング・バリア ロイヤルティ 保険 ブランドスイッチ 満足度
ページ : pp.302-309
ファイルサイズ : 442KB


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