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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
行動喚起型コミュニケーションの分析と考察 |
「伝える」から「動かす」へ〜IoT時代におけるビジネス再編と同軸化していくコミュニケーション展開の可能性に関しての論考 |
森 一彦 |
発行:2016年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本稿は「行動喚起型コミュニケーション」を取り上げ、1)広告モデルの比較、2)コミュニケーション構造、3)マーケティングでの役割という3つの審級(審議するステージ)で分析し、その可能性について論考する。行動喚起型コミュニケーションは、従来の広告モデルでの「伝える」ことによる受け手側の「態度変容」を意図するモデル(S−R型=刺激—態度変容)とは異なり、送り手側の「行動喚起」を起点とする「動かす」意図をもつモデル(A—C型=活動—行動喚起)として特性を持ち、「コミュニケーション構造」として、複合的に相互作用の中で、“Moment of truth”や情緒的な価値の増幅、顧客の価値共創的な文脈の創造がなされ、さらに深いエンゲージメントが形成される様相がある。コミュニケーション展開では、技術でも市場でもなく、人間的な共感からのイノベーションや事業再編へつながる通底性を指摘し、IoT,AIなどをイノベーションもよる大きなビジネスの基軸変化の時代にあっては、コミュニケーションの成り立ちを通じて、本来の目的であるビジネス行為そのものの構造再編を担っていく可能性について考察する。 |
謝辞 : |
キーワード : A-C(Act-Connect)型モデル リレーションシップ 相互作用 文脈価値(Value-in-Context 共在/共創状況 |
ページ : pp.312-323 |
ファイルサイズ : 3,359KB |
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