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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
インターネットを介するコンテンツにおける関係性マーケティングの検討 |
― VTuberコンテンツの事例 ― |
富樫 佳織 京都精華大学 メディア表現学部 准教授 |
津村 将章 神奈川大学 経営学部 准教授 |
発行:2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本稿は,2016年末に誕生したVTuberという新しいコンテンツ・ビジネスを対象として,配信者と,そのサービスを受け取る消費者との間に,どのような相互作用があり,関係性が築かれていくのかを明らかにすることを目的とする。 インターネット空間,つまり「同一時空間」(和田, 1999)でのコミュニケーションがない場を通じて,消費者がどのような魅力を感じているのかを明らかにするため,2021年5月から6月にかけて実施された展覧会「ナゴヤVTuber展inパルコ」会場で収集した質問紙調査の分析と,プロデューサーへのインタビュー調査を行った。 分析の結果として,(1)配信者の人間性,(2)インターネット特有の距離の近さ,(3)自由な表現,を消費者が配信者との直接的相互作用を通じて発見する現象が確認され,インターネット上の配信者とファンとの関係性においては同一の「空間」よりも,同一の「時間」の共有が重要となることを明らかにした。 |
謝辞 : 本研究はJSPS科研費JP20K13627, JP22K01774の助成を受けたものです。 |
キーワード : 直接的相互作用 コミットメント デジタルコンテンツ |
ページ : pp.277-283 |
ファイルサイズ : 659KB |
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