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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
製品カテゴリーと場の構造 |
渋谷系音楽を事例として |
朝岡 孝平 一橋大学大学院商学研究科 博士後期課程 |
発行:2016年10月12日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 本論文では,ピエール・ブルデューが提唱した「場」の概念を用いて,製品カテゴリーの形成のダイナミクスについて検討する。既存のカテゴリー研究は製品カテゴリーを「社会認知的構造」と捉え,人々の相互作用により市場においてカテゴリーが形成されていくことを検討してきた。しかし,それらの研究においては,カテゴリーがどういった範囲の人々に認識されるのかといった問題を十分に扱えていない。本論文では,渋谷系音楽というポピュラー音楽のカテゴリーの事例を,場の観点から検討することにより、その問題を検討する。調査から明らかになったことは,製品カテゴリーは何らかの価値基準が形成されている場の中で構成されるものであり,その場に関わる人々によって認識され,評価されるものであるということである。そのため,企業が製品カテゴリーをマネジメントしたり,何らかの市場カテゴリーにアプローチしたりする場合には,場の構造やその価値基準がどういったものなのか,ということを意識する必要があるというインプリケーションが導かれる。 |
謝辞 : |
キーワード : 市場ダイナミクス ブルデュー 文化社会学 |
ページ : pp.390-392 |
ファイルサイズ : 259KB |
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