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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
外国映画の日本公開版ポスターにおける原産国言語の併記が視聴意向に与える影響 |
石井 麻惠 埼玉大学 経済学部 |
加藤 拓巳 埼玉大学大学院 人文社会科学研究科 |
発行:2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 動画配信サブスクリプションサービスの普及により,英語圏以外の作品が世界で多くの視聴者を獲得する傾向が顕著になった。外国映画が日本で公開される際には,原産国版のポスターやタイトルが,文化や国民性を考慮して日本市場に合わせたものへと大幅に変更される例が多い。しかし,それらが視聴意向に与える影響は充分に検証されておらず,日本の消費者の関心を集める上で有用な要素までもが失われている可能性が考えられる。そこで,動画配信サブスクリプションサービスの文脈において,ポスターのタイトルにおける原産国言語の併記が視聴意向に与える影響を評価した。その結果,ポスター,あらすじ,口コミよりも,タイトルの魅力が視聴意向に与える影響が大きいことが示された。また,映画視聴頻度が高い消費者においては,原産国言語によって視聴意向を高める効果が確認された。文化を一律に捉えてローカライズするのではなく,ターゲットとする消費者の嗜好を踏まえ,ポスターだけでなくタイトルまで考慮したコミュニケーションが求められる。 |
キーワード : 情緒的価値 映画タイトル サブスクリプションサービス パーソナライズ |
ページ : pp.67-74 |
ファイルサイズ : 962KB |
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