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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
戦前のミキモトのグローバル市場戦略 |
― 社員間の書簡をもとにした国内と海外のマーケティング比較 ― |
杉林 弘仁 神戸大学大学院 経営学研究科博士後期課程 |
発行:2021年10月29日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : ミキモトは海外からも注目されるグローバルなラグジュアリー・ブランドである。その事業が確立されたのは第二次世界大戦以前のことであり,当時の市場活動は不明なところが少なくない。本研究では,これまでの研究では利用されることのなかった当時の書簡を読み解くことで,戦前の御木本のグローバル・マーケティングを検討する。御木本は,宝飾品市場の未発達であった国内では製販統合型による小売モデルを採用し,海外では現地の流通システムを利用する素材特化型の卸売モデルを採用する。戦前の御木本は国内と海外では異なる体制をとったが,国ごとの製品ライフサイクルの違いを踏まえると,いずれも市場適応のための合理的な行動であると理解できる。 |
謝辞 : 本研究にあたり,御木本真珠島真珠博物館館長の松月清郎先生にご協力をいただきました。 |
キーワード : グローバル・マーケティング 経営史 ラグジュアリー・ブランド 製品ライフサイクル |
ページ : pp.393-400 |
ファイルサイズ : 649KB |
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