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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
COVID-19とマーケティング |
経営資源の再編から市場機会を発見 |
山本 誠一 大阪国際大学経営経済学部経営学科 准教授 |
発行:2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : COVID-19(以降COV19)で企業業績が悪化する中,特に移動制限で旅行業界は大打撃である。そんな中どのような経営戦略を行えばいいのか。今回新しい市場機会を発見したバス旅行会社の経営戦略を分析した。 バス旅行が実施出来ない中,オンラインバスツアーという新しい試みをどうやって計画し実行したのか。いかにして新しい機会を生み出したのか。この一連のプロセスを分析すると,予期せぬ変化への対応,計画と実行の即時性,手持ち資源の再編成から新しい市場機会を創出するという動きが明らかである。新規事業領域での社内ベンチャーの立ち上げから成功までのプロセスは,マーケティング・インプロビゼーションとしての思考と実行,さらにコーゼーションではなくエフェクチュエーションとして手段有りきですぐに試行錯誤したことが明らかで,またエフェクチュエーションとしてダイナミック・ケイパビリティを考察することができた。それはダイナミック・ケイパビリティのSensing(感知),Seizing(掴む),Transforming(変革)の3つのプロセスを組織内において短期間で動かし続けたことから生み出されたことが分析できた。 |
謝辞 : 本研究の調査,分析にあたり,琴平バス株式会社執行役員企画開発部統括/R&Dユニットリーダーの山本紗希氏には,多忙な中協力を頂き,ありがとうございました。また日頃からご指導を頂いています,関西学院大学大学院 経営戦略研究科 教授 佐藤 善信先生には,心より感謝いたします。 |
キーワード : マーケティング・インプロビゼーション エフェクチュエーション ダイナミック・ケイパビリティ VUCA |
ページ : pp.84-91 |
ファイルサイズ : 2,278KB |
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