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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
ディリクレモデルの外的妥当性 |
二つのスポーツマーケティング |
涌田 龍治 |
発行:2016年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本稿の目的は,ディリクレモデルの外的妥当性を検討することにある。その問いは,個々の顧客のニーズを満たす際に販売員が個人的に判断をしなければならない程度の高いLovelock(1983)が示した市場ほど,その市場に属する各企業の市場浸透度と購買頻度がディリクレモデルで近似しにくくなるかどうかである。日本のプロサッカー市場とプロ野球市場およびフィットネスクラブ市場が先行研究と同程度にディリクレモデルで近似できるかどうかを検証した結果,前二者の市場は先行研究と同程度にディリクレモデルで近似できるものの,後者のフィットネスクラブ市場は先行研究よりも近似できないことが明らかにされる。このことは,販売員が接客時に頻繁に判断をしなければならない市場においてはディリクレモデルの外的妥当性は低くなるということを意味する。同時に,スポーツマーケティングの実務者にとって,実践型スポーツの場合は顧客維持率を単純に比較しても問題は少ないものの,鑑賞型スポーツの場合は顧客維持率を単純に比較することには慎重であるべきだというインプリケーションが示されたことをも意味する。 |
謝辞 : |
キーワード : 購買頻度 市場浸透度 プロサッカー プロ野球 フィットネスクラブ |
ページ : pp.107-117 |
ファイルサイズ : 998KB |
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