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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
ラグジュアリーブランドの展覧会とブランド経験 |
シャネルとカルティエの比較分析 |
栗栖 郁 CBRE リサーチ ディレクター |
斎藤 勇哉 順天堂大学大学院医学研究科 放射線診断学 |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : ラグジュアリーブランドが展覧会を開催している。ブランドの本質を説明することで顧客にブランド体験を提供しようとしている。しかし,実証レベルの詳細な研究は未だ行われていない。そこで本稿では,2019年に展覧会を開催したラグジュアリーブランド,シャネルとカルティエについて,ブランド体験の観点からその違いを明らかにする。インスタグラムの投稿コメントをハッシュタグで収集し,ブランド経験を4つの視点(世界観,歴史・伝統,製品,空間コンセプト)で分析した。その結果,「世界観」ではシャネルの方がブランド名と世界の関連が高く,訪問者に強くブランドの世界観を想起させていた。「歴史・伝統」ならびに「製品」では,アプローチ方法や製品は異なるものの,いずれもブランドのアイデンティティを感じさせていた。「空間コンセプト」では,五感を刺激する演出を行ったシャネルの方が,日本の芸術家や古美術とのコラボレーションによる演出を行ったカルティエよりも強いブランド経験を提供していた。さらに両展覧会は,2つのブランドが2018年に出店したポップアップストアでは十分な提供が認められなかった,ブランド経験を補完する役割としても機能していた。 |
謝辞 : |
キーワード : ラグジュアリーブランド 展覧会 ブランド経験 インスタグラム テキストマイニング |
ページ : pp.293-301 |
ファイルサイズ : 754KB |
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