オーラルセッションの要旨・フルペーパー(報告概要)の閲覧・ダウンロードが可能です。 |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
新型コロナウィルス(COVID-19)がスタートアップ企業に与えた影響 |
ピンチとチャンスを分けたもの |
西山 裕子 NPO法人生態会 事務局 事務局長 |
山下 貴子 同志社大学大学院ビジネス研究科 教授 |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 2020年初頭に発生した新型コロナウィルス(COVID-19)は瞬く間に広がり,世界経済は打撃を受け,多数の企業が業績悪化に苦しんでいる。筆者の属するNPOでは,若く成長過程にあるスタートアップ企業への影響を理解するために,2020年4月(関西)・5月(全国)に量的調査を行い,7月に個別ヒアリングを行った。その結果,新型コロナウィルスによって今後ビジネスが「非常に良くなる」「良くなる」と答えたスタートアップは5月調査で36%あり,「非常に悪くなる」「悪くなる」の26%より多かった。ピンチかチャンスかを分けるのは,業種の違いが大きく,従業員数や設立年による差は見られなかった。地域別では,関東より関西の方がよりポジティブな意見が多く,政府の緊急支援対策にいち早く申し込むなど迅速な行動が見られた。定性的な調査からも,オンライン商談の増加や巣ごもり需要により,関西のスタートアップが,環境変化を成長の機会ととらえる姿勢が見られた。 |
謝辞 : 調査の企画や設計実施を応援してくれた、NPO法人生態会の理事・事務局スタッフ、共同調査を行った一般社団法人日本スタートアップ支援協会に深くお礼申し上げます。そして何よりも、調査に協力してくださったスタートアップ企業の方々、ありがとうございます。新型コロナウィルスにも負けず、変化を活かして革新を起こし、新市場を創ろうと奮闘されているその姿に敬意を表します。 |
キーワード : スタートアップ 新型コロナウィルスの影響 ピンチとチャンスを分けたもの 関西スタートアップ |
ページ : pp.58-65 |
ファイルサイズ : 1,006KB |
>一覧