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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
ソーシャル共同購買ECの受容性分析 |
「Pinduoduo」モデルを対象として |
劉 亜菲 KDDI総合研究所 アナリスト |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 本研究は中国で急成長してきたソーシャル共同購買EC 「Pinduoduo」のビジネスモデルと経済性をレビューした上で,同モデルに対する日本人消費者の受容性を分析する。それを通じて,ウィズコロナ時代での日本企業へEC化率の向上に有効なECモデルを提示する。文献調査,Pinduoduo関係者への聞き取り調査,UI/UX分析を通じて,同モデルはオフライン消費者を含んだ消費者の利用を促す仕組みや,中小企業や農家の販路拡大・ブランディングに成功した理由を解明した。日本での受容性をめぐる量的調査の結果から,同モデルの消費促進効果が支持された。主に,ソーシャルグラフに基づいたバイラル「プロモーション-購買」の仕組みにより,同モデルは先行利用者のZ世代とECアクティブユーザーから他の消費者層へ浸透する可能性が高い。購買意思決定プロセスの短縮と低価格の刺激とが相まってコンバージョンレートが高まる。EC買物には集団内の対人的交流の機能やゲーム性を組み込んだ同モデルはオフライン買物の楽しさをECに付与したことで消費者のEC利用を促している。 |
謝辞 : 調査実施および論文執筆にあたって,貴重なアドバイスをいただいたKDDI総合研究所の藤原正弘シニアアナリスト,間瀬公太グループリーダー,牛山聡アナリストに感謝申し上げます。 |
キーワード : 購買意思決定プロセスの短縮 バイラルプロモーション パルス型消費行動 Consumer to Manufacturer |
ページ : pp.272-273 |
ファイルサイズ : 493KB |
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