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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
データ駆動型メタアナリティック脳神経画像結合解析によるブランド・リレーションシップの情報処理過程の検討 |
綿貫 真也 流通科学大学 准教授 |
赤間 啓之 東京工業大学 生命理工学院 |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 本研究では,ニューロサイエンスの手法であるデータ駆動型メタアナリティック脳神経画像結合解析を用いて,コンシューマ・ブランド・リレーションシップ(Consumer brand relationships;CBRs)に関する情報処理過程に対して,脳機能情報処理システムの観点から検討を行った。その結果,主に,背側線条体,島,視床背外側核,前頭前野背外側部,下前頭回,扁桃体,上頭頂小葉の賦活が推定された。これら脳領域から,CBRsが長期的報酬期待を基盤とする強化学習システムであり,顕著性ネットワークによる情緒・感情的システムと実行制御ネットワークによる熟考的システムの協調関係により構成されている情報処理過程であることがわかった。さらに,本結果は,利他性,ペア絆領域である淡蒼球や前頭前野内側部の賦活が推定されなかったので,CBRsは社会的認知の要素が低く,対人愛などの関係性とは異なる情報処理過程である可能性を示唆するものである。 |
謝辞 : 本研究はJSPS科研費 JP20K13633の助成を受けたものです。また、本研究に関するマーケティング論的意義、実務的意義について、佐伯邦夫元甲南大学教授、嶋口充輝慶應義塾大学名誉教授には多くのご助言を頂きました。改めてお礼申し上げます |
キーワード : コンシューマ・ニューロサイエンス 脳機能画像メタアナリシス 強化学習 顕著性ネットワーク |
ページ : pp.302-303 |
ファイルサイズ : 457KB |
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