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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
ライブ・エンタテインメントのリアルタイム配信ビジネスに関する一考察 |
― コロナ禍のもとでの演劇ビジネスを中心に ― |
進藤 美希 東京工科大学 メディア学部 教授 |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本論文のリサーチクエスチョンは,「コロナ禍のもとで減収を余儀なくされた演劇ビジネスにおいて,オンラインで行う有料のリアルタイム配信は,新たな収入源として,また演劇の魅力を失わない新たな製品として期待できるのだろうか?」である。検証のために,演劇のリアルタイム配信,演劇のオンデマンド配信,映像劇のテレビ等への配信の3つのタイプの配信の視聴実験及び構造化インタビュー・アンケートを行った。結果,劇場上演の代替品として最も期待を寄せた,演劇のリアルタイム配信においては,臨場感をどのように表現するかが課題であることがわかった。今後は業界全体でリアルタイム配信のノウハウや技術を蓄積していく必要がある。観客とのコミュニケーション方法にも課題があることがわかった。一方で祝祭性,社交性はリアルタイム配信ではあまり感じられなかった。しかし,演劇のリアルタイム配信はコロナ禍のもとで演劇ビジネスを継続する手段としては有用であることがわかった。また,演劇の場合,特にコアなファンに複数回見てもらえる可能性があった。とはいえ非常に限定されたマーケットを深堀りするビジネスになることもわかった。 |
謝辞 : |
キーワード : ライブ・エンタテインメント 演劇 リアルタイム配信 ライブ配信 コロナ禍 |
ページ : pp.232-238 |
ファイルサイズ : 780KB |
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