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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
地域酒類卸売業の価値共創戦略 |
SDロジックを援用したCreating Shared Value(共通価値の創造)の実現 |
今西 栄策 株式会社泉屋 代表取締役社長 |
山下 貴子 同志社大学大学院ビジネス研究科 教授 |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本稿では,全国規模にリソースを持たない地域酒類卸売業者の社会的役割を解明することを目的に,本業を通じて社会的問題解決と経済的利益を共に追求することで両者の間に相乗効果をもたらすCreating Shared Value(共通価値の創造)の定義である3つのレバーに基づき地域ブランディングのプロデュースや,生産者,小売業者,消費者との価値共創,地域酒類卸売業の機能を検証することでその実現可能性を検討した。 そのうえで「古都のお酒で乾杯しよう実行委員会」についてのケースを作成し,どのようにしてCSVを実現したのか実証,地域酒類卸売業者の課題と役割を再検討したうえで既存事業領域である消費地卸と新事業領域である産地卸に分けてのソリューションを示した。 |
謝辞 : 「地域酒類卸売業者に未来はあるのか?」という強い問題意識が時には自身の研究を思いとどめてしまうこともありましたが、皆様からの応援に支えられ、提出の日を迎えられました。 半構造化インタビューにおいて、キリンホールディングス株式会社の中澤様、佐々木酒造株式会社の佐々木社長、梅乃宿酒造株式会社の吉田社長、株式会社本坊商店の本坊社長、イオンリテール株式会社の高橋バイヤーの皆様にも貴重な時間を割いていただき、貴重なご意見を頂きました。改めて感謝申し上げます。 最後に、自らの研究を優先させることを許してくれていた家内、子供たち、両親および当社のメンバーに感謝申し上げますと共に、この論文を7月に急逝した母に捧げる。 |
キーワード : 卸売業 CSV 日本酒 地域ブランディング サービス・ドミナント・ロジック |
ページ : pp.97-104 |
ファイルサイズ : 1,135KB |
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