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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
見立てから始まるおもてなしの価値共創 |
連歌、茶の湯を中心に |
相島 淑美 |
発行:2016年10月12日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 見立てとは古来,日本の文学・文化,芸術において独自の発展を遂げた表現手法である。今日,芸術のみならず日常生活あるいはマーケティングにおいても,見立てという手法は無意識に用いられている。近年,日本型おもてなしにおける価値共創の一要素として見立てが取り上げられているが,おもてなしの歴史において,見立ては実はきわめて重要な役割を果たしてきた。古来,日本型おもてなしの場における主客関係性そのものを支える基盤となったのが見立てである。 本論では,万葉集の時代から(おもてなしの集大成とされる)茶の湯までの見立ての歴史的変遷を,とくに連歌会席と茶会における見立てを中心に探っていく。見立てを通じて,主客が共通理解に基づく積極的協力関係を築き,おもてなしの場の価値を高めていくプロセスについて明らかにする。最後に,現在の日本において見立てがもたらす価値共創の応用可能性について示唆する。見立ては提供者・享受者を一体化し,感動と喜びを生むダイナミックな手法となりうる。 |
謝辞 : |
キーワード : サービス コンテクスト 価値創造 日本型 |
ページ : pp.393-403 |
ファイルサイズ : 635KB |
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