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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
CSRに対する信念と顧客エンゲージメントとの相互関係 |
― 概念モデルの構築と予備的調査に基づく示唆 ― |
Asmita Gurung 早稲田大学 経営管理研究科 修士2年 |
川上智子 早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授 |
発行:2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 国連が2015年にSDGsを定めて以来,企業の社会的責任(CSR)が消費者の購買行動に与える影響についての関心が再び高まっている。本稿はDahlsrud(2006)の提示したCSRの次元を参考に,企業のCSR活動が消費者のエンゲージメントに与える影響に関する概念モデルを構築した。 本稿では,消費者のCSRに対する信念を環境次元・従業員次元・社会次元の3次元でとらえ,消費者のエンゲージメントは支払意思額と人的クチコミの程度で操作化した。さらに,CSRタイプの違いによるモデレート効果も考慮する点が本稿で提案するモデルの特徴である。 本稿では,CSR活動を非営利組織との提携型とコーズ・リレーテッド・マーケティングの2タイプに分け,家電とアパレルの2つの業界を対象とする架空のシナリオを3パターン作成し,予備的検証を行った。消費者100名から収集した便宜サンプルによる重回帰分析の結果,従業員次元よりも環境・社会的次元を重視する消費者のエンゲージメントがより向上しうる可能性が示唆された。また,CSR活動は支払意思額よりも人的クチコミに与える影響が期待できることも明らかになった。 |
謝辞 : |
キーワード : CSR エンゲージメント 支払意思額 クチコミ 理論構築 |
ページ : pp.43-44 |
ファイルサイズ : 228KB |
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