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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
営利企業と競争するソーシャルビジネスの成功要因分析 |
マザーハウスの消費者行動分析から |
野村 あすか 早稲田大学 経営管理研究科 |
発行:2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 様々な社会課題が生じている中,ビジネスの力で社会課題の解決を行うソーシャルビジネスが注目されている。継続的な社会課題の解決には,対価モデルのソーシャルビジネスが有効である。そこで,対価モデルのソーシャルビジネスの成功要因を分析するため,株式会社マザーハウスを例に定量及び定性分析を行った。結果,マザーハウスは社会貢献意欲の高い顧客を上手く取り込めただけではなく,顧客ロイヤルティを高める取り組みを行うことで社会貢献意欲の低い顧客も取り込むことが出来,安定した顧客基盤から売上を拡大出来ていることが分かった。発展途上国に自社工場を持ちビジネスを行うという一見非合理なビジネスモデルであるが,徹底的に強い哲学を体現化してきたことで,社会的な哲学を武器とした営利企業として他者と差別化できていることが成功要因であることが導出された。まさに,マザーハウスは「賢者の盲点」を体現した企業である。 |
謝辞 : |
キーワード : 対価モデル 顧客ロイヤルティ経営 賢者の盲点 |
ページ : pp.217-225 |
ファイルサイズ : 847KB |
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