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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
京都の伝統産業におけるService Dominant Logicの活用 |
― 香老舗 松栄堂の事例からみる価値共創 ― |
山下 貴子 同志社大学 大学院ビジネス研究科 教授 |
松岡 正 香老舗 松栄堂 事業推進マネジャー |
発行:2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 京都の伝統産業が提案する製品は,歴史の裏打ちにより研鑽された技術や,その技法によって編み出されてきた。そのため,京都の伝統産業は概して「ものづくり志向」が強く,職人たちは価値創造の当事者として,責任感・使命感を持って伝統を守り抜いてきた。しかし近年では,顧客自身が価値創造に参加し,独自の文脈の中で企業とともに価値共創するという研究が進んでいる。これらは,Vargo and Lusch(2004)が発表した「サービス・ドミナント・ロジック」(Service Dominant Logic)によって確実となり,さらに加速した。 本稿では,サービス・ドミナント・ロジックにおいて,中心的な概念である価値共創と文脈価値に着目し,京都の伝統産業の「ものづくり志向」を起点とした「価値共創志向」への転換を,薫香業の香老舗 松栄堂の事例を通じて分析した。そして,伝統産業として蓄積してきた事業活動の上に成り立つソリューションとして,「香りの演出」の事業化を提示した。 |
謝辞 : |
キーワード : 伝統産業 京都 Service Dominant Logic 価値共創 文脈価値 |
ページ : pp.278-285 |
ファイルサイズ : 1,337KB |
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