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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
消費体験を鍵概念としたブランド形成要因の探索 |
ライフ・ストーリー・インタビューを通じて |
櫻井 光行 |
発行:2016年10月12日 |
分類:博士単独報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 本稿は,日本企業が成長を図るためには,消費者にとって象徴的な意味を提供するブランドが不可欠であると考え,その形成要因を探索するものである。意味を持つブランドとは,消費者の記憶の中でブランド・スキーマと自己スキーマが結びついたブランドであり,どのような体験がその結びつきを強めるのかを考察した。 ブランド形成のプロセスを,消費者のブランド体験がエピソード記憶,さらには意味記憶と変遷するものと捉えた上で,思い入れのあるブランドについて出会いから現在までを消費者に自由に語ってもらうライフ・ストーリー・インタビューの手法により,形成要因を探索した。 認知心理学や消費文化論の先行研究レビューを踏まえた上で,ブランドと自己の結びつきはライフ・ヒストリーにおける経験を通じてつくられるが,特に子供時代の家族との思い出や,思春期のカルチャーへの目覚めに伴うアイデンティティ形成が重要な契機となるという中間的結論が導かれた。 |
謝辞 : |
キーワード : ブランド・スキーマ 自己スキーマ ライフ・ヒストリー |
ページ : pp.449-451 |
ファイルサイズ : 269KB |
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