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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
米国の清酒市場拡大と輸出単価上昇の要因 |
藤代 典子 八戸学院地域連携研究センター主任研究員 |
発行:2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 清酒は,出荷量が下降し国内市場が縮小を続ける一方で,世界中どこででも和の食文化とともに楽しむことができ,海外市場は拡大しているという,対照的な両側面を持つ。本稿では,国内および約3割を占める最大の輸出相手国となる米国の清酒市場に焦点を当て,製法・事業規模・原産地域による差異,財務省貿易統計による輸出量・輸出額に基づき単価の推移を追うことにより,次のような示唆が得られた。第一に,清酒のうち減少しているのは一般酒であり,純米酒は伸長していること。また地方中小清酒製造業は存在感を増していること。第二に,米国への輸出単価上昇の要因は,現地生産の増加,輸入商社による地方中小清酒の取扱い,さらには地方中小の特定名称酒比率の伸長が考えられること。第三に,青森県から進出した米国の清酒製造業SakéOneや日系輸入商社JPSIによる啓発活動によって,米国の非日系の消費市場も清酒を受け入れる土壌が形成されたこと,これらが明らかになった。 |
謝辞 : |
キーワード : 地方 中小企業 貿易統計 啓発活動 SakéOne |
ページ : pp.319-327 |
ファイルサイズ : 1,104KB |
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