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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
嗜好性の見える化によるメイクの理想と現実の特性把握 |
対話型進化計算を用いた理想顔画像作成システムによる理想のメイク顔の調査 |
築山 文彦 コーセー メイク製品研究室 |
増渕 祐二 同上 |
発行:2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 本研究の目的は,消費者の頭の中にある理想のメイク顔を見える化すること,さらに理想と現実のメイク状態の差を数値的に解析できるようにすることで,消費者の理想のメイクの特性を把握し,消費者のメイクへの満足度を高めることである。これらを実現するため,消費者が撮影画像から簡単に理想の顔画像を作成できる対話型進化計算を用いた画像処理システム(以下,美顔化システム)を開発し,画像を比較することで差分を数値データとして解析できるように設計した。さらに,セルフメイクをした429名の女性を対象とした調査を実施し,理想と現実のメイクの間に,毛穴,しみ,しわ,色相,明るさにおいて,どのような数値的な差が存在するのかを解析した。年齢属性により解析を行った結果,年齢を重ねると共に悩みが深くなる毛穴,しみ,しわの項目では,年齢に応じ理想と現実の差が数値的に大きくなった。色相に関しては,どの年齢においても変化の差は小さかった。一方,明るさにおいては,どの年代においても明度(L*)値で1~3程度,明るい仕上がりを求めていた。このように,現状のメイクでは満足していない点が詳細に理解することが可能となった。 |
謝辞 : |
キーワード : セルフメイク 対話型進化計算 美顔化システム 理想 画像処理 |
ページ : pp.336-345 |
ファイルサイズ : 2,363KB |
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